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期間工として有期雇用の待遇と無期雇用の待遇

最終更新日 2021年3月16日

監修・著者 元期間工で働いてた人 中山 健一

期間工として有期雇用の待遇とは?

有期雇用に該当する期間工、つまり、期間従業員は、3年という決められた期間の契約ですが、待遇がよくてがっちり稼げる高収入であることとして知られています。新卒や大卒でなく、資格やスキルがなくてもどなたでも働くことが可能なため、工場勤務を考えている方から注目されています。

 

がっちり稼げる理由は、残業などの時間外手当や休日出勤手当、交代勤務手当などが付いているからです。それに加え、多くの企業は無料の寮を完備しており、光熱費を負担してくれるところもあります。中には食堂付きの寮や、食事補助などの待遇もあります。生活費がかからないため、稼いだお金を自由に使えるのは期間従業員のメリットと言えるでしょう。また、契約が満了した際には、報酬金として満了報酬金が支給されます。

 

無期雇用の待遇とは?

無期雇用の雇用形態は、主に正社員に当てはまります。正社員の場合、定年まで同じ企業で働けるので安定した収入が得られます。企業によってはボーナスも年に2回支給されるので、恵まれた待遇と言えるでしょう。しかし、2013年に改正された労働契約法で、無期契約社員という立場が新たに誕生しました。

 

これは契約社員であることに変わりはありませんが、給与などの条件については正社員と差が付けられることがあるようです。たとえば、正社員と同じ給与やボーナス、退職金を支給することなどは適用されません。ですから、今までは期間が決められていた有期雇用から無期雇用に変わったとしても、待遇条件は変わりません。

 

有期雇用から無期雇用への転換のメリットとデメリット

有期雇用から無期雇用へ転換するメリットのひとつには、契約打ち切り、つまり、派遣切りにあるリスクがなくなることが挙げられます。毎年契約を更新しているとしても、突然契約が切られる心配はないので精神的にも安心して毎日過ごせるでしょう。また、正社員のような責任がなく、仕事を長く続けられることもメリットです。しかし、無期契約社員として固定化されることにより、正社員に昇給することは難しくなることが考えられます。

 

また、有期雇用の時よりも、仕事の内容が重くなる可能性もあります。これらのメリットデメリットやそれぞれの待遇を比較した上で、どのような雇用形態が自分のライフスタイルに合っているのかよく考え、企業へ応募する前に把握しておくことは大切と言えます。

監修・著者 元期間工で働いてた人 中山 健一

期間工として、5社で12年間、働いてきました。これまで経験してきたことを交えて、期間従業員の仕事について解説しています。

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